【海外】韓国が冬季スポーツで尊大に「韓国が参加しない選手権は半分の世界選手権」露のドーピングで国際大会取り消しを受け

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　ロシアによる国家ぐるみのドーピング問題を受け、国際ボブスレー・スケルトン連盟（ＩＳＢＦ）は１２月１３日、ソチで２０１７年２月１３～２６日に予定されたＩＢＳＦ世界選手権の開催を取り消した。米国、英国、ラトビアが不参加を表明し、１８年２月に平昌で冬季五輪を開催する韓国も同調していた。今回の事態を受け、英紙デイリー・メールなどはロシアで開催される１８年サッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）やスピードスケートなど他大会にも波及する懸念を示したが、韓国メディアは「韓国が参加しない世界選手権は事実上、『半分の世界選手権』に過ぎない」（朝鮮日報）などと報じ、冬季スポーツの大国とでも言いたげで、尊大とも受け取られかねない。

　ＩＢＳＦは１２月１３日に開いた執行委員会で、世界選手権をロシアで開催することを「賢明ではない」と判断した。開催まであと２カ月という時期での取り消しは極めて異例だが、「選手全員の参加が最優先される。ロシア開催で参加を担保するのは難しいと判断した」と説明した。

　ドイツへの開催地変更の理由として、ＩＢＳＦは第１に、すべての出場国の選手とコーチが告発や議論ではなく、競技に集中して大会に出場できるようにすること。第２は、ロシアのボブスレー連盟は世界選手権の準備に多大な努力を払ってきたが、最近の動向では必然的にその努力に陰を落とすことになるとした。

　背景には、世界反ドーピング機関（ＷＡＤＡ）が１２月９日に発表した調査チーム（調査責任者・カナダのスポーツ法学教授、リチャード・マクラーレン氏）による最終報告が影響したのは言うまでもない。１１年から１５年にかけて夏・冬季五輪、パラリンピックの競技で１０００人以上のロシア選手がドーピングの陽性結果を隠すシステムに関わっていたと発表。また、１４年ソチ五輪でロシア・メダリスト１２人のドーピングサンプルが改竄されたと主張した。

　大会取り消しに関し、ロシアのボブスレー連盟は「一方的な決定」と猛抗議し、世界選手権をボイコットせず「メダル獲得のために戦う」と語った。クレムリンの広報官、ドミトリー・ペスコフ氏も「政治化され、根拠がない」と非難した。一方、米国反ドーピング機関のトラビス・タイガート会長は「五輪がどれだけ腐敗し、クリーンな選手たちが失われているかを示す一例だ」と怒りを露わにし、「ロシアの反ドーピングプログラムが規定を完全に順守するまではいかなる国際スポーツイベントをロシアで開催されるべきではない」と断固たる姿勢で臨むべきとした。

　ロシアでは来年３月にバイアスロンＷ杯、スピードスケートＷ杯、クロスカントリーＷ杯などが予定された。ところが、国際スケート連盟は１２月２２日、スピードスケートＷ杯をロシア以外で開催すると発表され、バイアスロンもロシア側が開催を返上した。１８年６～７月にはサッカーＷ杯、２０年にはサッカー欧州選手権の４試合が予定される。

　ロシアの反ドーピング機関の責任者、ビタリー・スミルノフ氏はロイター通信に「原則として、スポーツ全般に関する（開催取り消しの）決定がなされる可能性がある」と述べており、予断を許さない状況といえる。

　１８年２月に平昌五輪を開催する韓国では、今回のボイコットが注目を集めていた。というのも、１５～１６年シーズンのボブスレーＷ杯で、韓国のウォン・ユンジェ、ソ・ヨンウ組が男子２人乗りで種目別で優勝を飾り、スケルトンでは昨季世界２位のユン・ソンビンが出てきた。関係者は「韓国の影響力がこれだけ強くなったことは隔世の感がある」というほどだ。

　それだけに、韓国連盟はスケルトンで世界１位のマルティンシュ・ドゥクルス（ラトビア）が出場しない大会で金メダルを獲得しても「特別な意味がない」と判断したと韓国メディアが報じた。すごい自信だ。

　ネットユーザーもロシアのドーピング問題に関連し「これでも全くの事実無根だと」「（ソチ五輪で銀メダルに終わった）キム・ヨナの金メダルを奪っただけで足りず薬で金メダルを取るなんて」「このような国はＩＯＣから永久追放しなければならない」などと一気呵成に批判する声が寄せられていた。

2017.1.1 21:00
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