【野球】巨人　由伸監督「１つ勝つのは難しい」　長野発案「みんなに栄養ドリンク」も敵地で自由利かず調達に苦労

ARANCIO-NERO ★＠＼(^o^)／

◆日本生命セ・パ交流戦　日本ハム１―２巨人（９日・札幌ドーム）

由伸巨人が１点差で逃げ切って、長い長い連敗を１３でストップした。２回、石川が昨季までの同僚・高梨から先
制タイムリー。同点とされて迎えた５回には、主将・坂本勇が決勝の適時二塁打を放った。先発マイコラスも気迫
を見せ、８回５安打１失点１０奪三振で約１か月ぶりとなる５勝目。最後はマシソンが３者凡退で締めた。５月２４
日の阪神戦（甲子園）以来、１６日ぶりで交流戦初となる白星。残りは８６試合。やり返す時間は十分にある。

何度も何度も、手汗を拭いた。最後の最後まで、気を緩めることなく、勝利の瞬間を迎えた。１点差。苦しいゲー
ム展開だった。その分、喜びもひとしおだった。コーチ陣の握手攻めにあう由伸監督は、そこでようやく笑みを浮
かべた。ハイタッチには力がこもった。ベンチ裏はまるで、優勝したかのような盛り上がり。そんな中での会見は、
普段通りに平常心を保った。

「やっぱり、１つ勝つというのは難しい。なかなか結果でしか示せない世界だけど、そういった中でも選手は、何と
かしようという思いでやっていたのは間違いないし、時間がかかったけど、何とか１つ、こうして結果になってくれ
たので本当に良かった」

負の流れも　１３連敗中を思い出すような“負の流れ”ではあった。２回に石川の左前適時打で先制も、その裏す
ぐに同点とされた。「ここ最近の悪い流れの感じがあったけど、先に勇人がいいところで打ってくれた」。８日の西
武戦（メットライフ）で４年ぶりの２番に抜てきした主将が、５回に決勝の中越え二塁打をマーク。ベンチの指揮官
は、自然とガッツポーズをつくり、感情をあらわにした。

チームの誰もが口をそろえた。この負け続けた２週間、「でも、監督は絶対に弱みだけは見せなかった」。３連敗、
８連敗、１３連敗…。毎日のミーティングでは決まって「応援してくれるファンのためにも、やれることを全力でやろ
う」と言い続けた。どんな敗因があがろうと「負ければ監督の責任」と背負った。

周囲からは、ここぞとばかりに、罵倒、バッシングが降ってくる。それにも「しょうがないこと。好きに書いてもらって
いい」と気にもとめなかった。この日、札幌に向かう前の羽田空港では、ファンのサインに気さくに応じた。眠れて
いる？の問いには「大丈夫。ちゃんと眠れているよ」と笑い飛ばした。現役時と同じ冷静な勝負師は、こんな苦境
にも動揺せず、常に最善だけを考えてきた。

今を何とか乗り越えたい―。それはナイン、スタッフも一緒だった。札幌入りし、長野が発案した。「みんなに栄養
ドリンクを」―。ただ敵地だから自由も利かず、全員分の栄養ドリンク探しには苦労した。藤井、山岸の両打撃投
手が買って出て、いろんな店に電話した。執念で集めた「高級栄養ドリンク」。一気に飲み干し、一体感はさらに
高まった。

もちろん、１３連敗後の、たかが１勝である。指揮官も「どんな２週間？　まったくいいことないよ。勝ってないんだ
から」と振り返った。ただ、最大１１・５ゲーム差から逆転優勝した９６年の「メークドラマ」は、１１ゲーム差で迎え
た札幌・円山球場からの快進撃だった。同じ札幌での再スタートだけに、「１個勝ったことで流れが変わってくれる
といいね」と前を向いた。長い、暗いトンネルを抜けた。ここからが、試金石になる。

報知
http://www.hochi.co.jp/giants/20170610-OHT1T50035.html

【野球】巨人 由伸監督「１つ勝つのは難しい」 長野発案「みんなに栄養ドリンク」も敵地で自由利かず調達に苦労

【野球】巨人　由伸監督「１つ勝つのは難しい」　長野発案「みんなに栄養ドリンク」も敵地で自由利かず調達に苦労