【サッカー】新潟と広島の生き残りを懸けた決戦…残留へ負けられない“裏天王山”

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9日に行われる明治安田生命J1リーグ第25節で、アルビレックス新潟とサンフレッチェ広島が対戦する。

最下位の新潟が17位広島をホームに迎える“裏天王山”。J1残留を目指す両者にとって勝利が求められる一番となった。

新潟は前節、上位の柏レイソル相手に貴重な勝ち点1を奪い、連敗を4でストップした。とはいえ、リーグ戦では12試合勝利がなく、最後に勝利したのは呂比須ワグナー監督の初陣となった、5月20日の第12節・北海道コンサドーレ札幌戦までさかのぼる。

チームはドウグラス・タンキを1トップに置く4-2-3-1の陣形を基本としており、ポストプレーを得意とするドウグラス・タンキが前線で張り、2列目に入るホニや山崎亮平が局面を打開していく形をとっている。しかし、24試合を終えて得点数はわずか15ゴールと数字に表れている通り、前線の得点力不足であることは否めない。

2週間の中断期間を経て、呂比須ワグナー監督がチームをどのように立て直してくるのかがこの試合の重要なポイントとなる。リーグ戦残り10試合で残留圏内まで11ポイント。決して不可能な数字ではないだけに、この広島との直接対決でしっかりと勝ち点3を手にしておきたいところだ。

一方の広島は、ヤン・ヨンソン監督体制となって2勝2分2敗と盛り返してきた。前節は16位の大宮アルディージャとの下位直接対決で1-1のドロー。パトリックの今シーズン2ゴール目で先制しながら、直後に失点を許してしまった。

それでもヨンソン監督は試合後に、「勝点3が欲しかったですが、勝点1でも取れて良かったと思って帰らないといけないのかもしれません」と振り返るように、チームはこの引き分けを悲観していない。

盛り返した要因として、1トップのパトリックを軸とした前線のコンビネーションプレーが増えたこと、個々がそれぞれの特徴を生かす働きができていることが挙げられる。パトリックとここまで9ゴールを挙げているアンデルソン・ロペスの得点力をもってすれば、残留圏への浮上は決して難しいミッションではないだろう。

リーグ戦では2月の開幕戦以来の顔合わせとなる。前回対戦では広島が後半に新加入・工藤壮人のゴールで先制したが、その後新潟も田中達也のゴールで追いつき、1-1の痛み分けに終わっている。あれから両チームは指揮官を交代し、J1残留へ浮上のキッカケを模索している。勝つか負けるかで今後を大きく左右するであろう“裏天王山”は、9日の19時にデンカビッグスワンスタジアムでキックオフされる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170908-00000016-goal-socc