【高校野球】金足農の「反りすぎ全力校歌」が話題！あの歌い方を専門家はどう見る？歌は「生き方」そのもの

ばーど ★

第1回の大会以来、103年ぶりの決勝進出を果たした秋田県代表の金足農業高校は、第100回全国高校野球選手権記念大会で東北勢初の優勝を目指したが、強豪・大阪桐蔭に2対13で敗れた。

声を遠くに響かせるのに必要なことは？

金足農は快進撃を続け、さまざまな話題を振りまいてくれたが、やはり最後はエビぞりで歌う全力校歌が見たかったという人も多いのではないだろうか？
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■ 注目を集めた「全力校歌」

甲子園の試合に勝つたび、一列に並んだ選手全員が、体を大きく反らせて全力で熱唱する姿が話題となったことは多くの人がご存じだろう。
Twitterには勝利のお祝いとともに、あの歌い方をほめる言葉がたくさん寄せられた。

「元気いっぱいで気持ちいい歌い方」
「全力校歌斉唱、いい！」
「反り返って歌う校歌もかっこいい」

たしかに見ているだけで、こちらまで勝利の喜びが伝わってくるようだ。
だが、あの歌い方は本当に大きな声を出すのに適しているのだろうか？
「ともしび音楽講座」で合唱団の講師をしている寺谷宏さんに聞いてみた。
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■ 歌を歌うのは「生き方」そのものです

――大きな声で歌うためにはどうすればいいのか？

「声を出す」というのは、息を吸って吐く、その息で声帯を震わせる、できた音を共鳴させる、という3段階があります。
声帯でできた声を効率よく遠くに響かせるのに必要なのは「力を抜く」ことなんですね。

――力を抜いて大声を出すのは難しそうだが…

人間は誰も生まれてすぐやってますよね「おぎゃーっ」て。（笑）
あれは自然に声を出しています。

――胸を張るのは歌うのにいいことなのか？

正確にはあまり胸を張るのも良くなくて、自然体が一番いいです。
「胸を張る」という言葉だけだと、実際の姿勢に幅があるので、正しく伝えるのは難しいんですが、ただ猫背になるのはよくないということ。
一般論では力まずに歌うということがベストです。

――全力校歌はどう思う？

歌い方というのは人それぞれなので10人いたら10通りの歌い方があります。
医学上や音響生理学的には効率のよい声の出しかたがあるでしょうが、歌い方にはこれが正解というのはないですね。

金足農の歌い方というのは、青春真っただ中にいるみなさんの気持ちが伝わってきてとてもいいと思っています。
この歌はこう歌いたいとか、彼らが大事にしているものがあって、そういう気持ちが日本全国に伝わっているので、アピールする力がすごくありますよね。
歌を歌うというのは、上手い・下手よりも、その人の生き方なんです。
歌い方が間違っているとか、無理しているとか、そんな風には思わないです。

日本を大いに盛り上げてくれた金足農。
また来年の甲子園でも全力で歌う姿を見せてもらいたい。

8/21(火) 17:30
FNN PRIME
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