【ラグビー/W杯】イングランド、王国ＮＺ狩り準備ＯＫ！本日２６日事実上の“決勝”

鉄チーズ烏 ★

　ラグビーＷ杯は２６日、３大会連続優勝を目指すニュージーランド（ＮＺ＝世界ランキング１位）と４大会ぶりの世界一を狙うイングランド（同２位）の準決勝（日産スタジアム）が行われる。Ｗ杯で４度目の対決となる今回は、“スパイ騒動”など場外戦も注目されてヒートアップ。事実上の決勝戦といわれる大一番の軍配は、どちらに上がるか。準決勝のもう１試合、南アフリカ－ウェールズ（日産ス）は２７日に行われる。

　試合会場で午前中に行われたイングランドの前日練習。

　「ヒャッホー！！」

　降りしきる雨をつき、水のたまったピッチへ、選手たちは奇声をあげながら飛び出していった。

　冒頭１５分の公開時間を終えると、その後は３０分ほどスクラムやラインアウトも含めた戦術確認を行ったようだ。

　「雨の中での練習はしばらくやっていなかったから、楽しかったよ」

　会見したＦＢエリオット・デーリー（２７）は機嫌よく話した。

　２２日のイングランドの練習中、望遠レンズでのぞいていた人物がいたことで、「スパイか」と両国を中心としたメディアが書き立てた。２２日にこの“ネタ”を取り上げ騒動の発端となったエディー・ジョーンズ監督（５９）は２４日のメンバー発表の席で、「ＮＺがスパイをしているという主張をしたことは一度もない」とニヤリ。場外のメンタルゲームも熱を帯びた。

　Ｗ杯では３戦全敗のＮＺ戦へ、オーストラリアを４０－１６で退けた準々決勝から先発１人を変更。ＳＯにジョージ・フォード（２６）を戻し、オーウェン・ファレル主将（２８）をＣＴＢに据える“ダブル司令塔”を組んだ。

　「ＮＺと対戦するときはボールから離れている場面でのプレーが大切。ジョージは離れた場所での仕事量が多い」と指揮官は、起用の理由を説明した。ＮＺは２９トライ中ＷＴＢ、ＦＢで挙げたものが１１本で３８％。イングランドは２１トライ中９本の４３％と、ひけをとっていない。

　「世界を見渡しても、イングランドにはいいＢＫスリー（ＷＴＢ、ＦＢを合わせた３人）がそろっている」とデーリー。相手ＦＢボーデン・バレット（２８）らスーパースター相手でも、真っ向勝負で決勝への道を開く。　（田中浩）

2019.10.26 05:03
https://www.sanspo.com/rugby/news/20191026/rov19102605030004-n1.html