【酒】そろそろ日本酒は冷で飲みたい　熱燗は戦力外

日本酒を海底で熟成…山形の会社が伊豆半島沖で

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140604-OYT1T50136.html

　山形県河北町の酒造会社「朝日川酒造」が、静岡県伊豆半島沖の海中に日本酒を沈め、約半年間熟成させる取り組みを行っている。
　１１日から引き揚げ作業が行われ、今後、蔵内で熟成した同じ日本酒とセットにして売り出す計画だ。「飲み比べて味の違いを楽しんでほしい」としている。
　海中での試みは、熟成酒専門のバーを経営するなどしている「プレミアム・サケ・コンソーシアム」（東京都港区）が企画し、全国から１５の
酒蔵が参加。昨年１１月、伊豆半島沖の水深２０メートル、水温８～１２度の海底に７２０ミリ・リットル計３４００本の日本酒が沈められた。
同社によると、海流で生じる細かな振動などの影響で、「通常の蔵内熟成とは異なる変化が生まれることが予想される」としている。
　成分分析では、慶応大先端生命科学研究所（鶴岡市）も協力しており、海中に入れた後の日本酒の変化について調べ、各酒蔵に結果が伝えられる。
　同社と熟成酒の取引があった朝日川酒造は「熟成酒の新しい可能性が追求できる」（浅黄あさぎ勘七蔵元）と、県内から唯一の参加。
河北町で生産されたコメ「亀の尾」を使用した主力品種「純米吟醸　朝日川亀の尾」２００本を海中で熟成させている。
　引き上げた日本酒は「浅黄水仙海中熟成酒」という商品名で、通常の「朝日川亀の尾」とセットで売り出す。
　同酒造によると「朝日川亀の尾」は、３年以上熟成し、甘い独特な香りや口に含んだ時の味わいの柔らかさ、飲んだ後に長時間にわたって
余韻を楽しめる特徴があるという。浅黄蔵元は「海の振動によって、『朝日川亀の尾』にどのような変化が生じるのか早く確かめてみたい。
また、今回の試みによって多くの人が熟成酒に興味を持ってくれればうれしい」と話し、引き揚げを心待ちにしている。

【酒】そろそろ日本酒は冷で飲みたい 熱燗は戦力外

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