今年は「ネット炎上」10周年　「きんもーっ☆事件」「のまネコ事件」など炎上

「ネット炎上」という言葉が定着したのが2005年。2015年で「炎上」10周年を迎えたことになる。2005年はどんな年だったか。

きんもーっ☆事件
2005年のお盆期間中、東京ビッグサイトで開催していたコミックマーケット会場で、移動店舗を
出していたホットドッグチェーン店のアルバイトが、コミケ参加者を「お客はみんなオタ」と
写真とともにブログに投稿。中でも萌え系ガイドブック「もえるるぶ」に対して放った
「きんもーっ☆」発言が同好の士から怒りを買い、運営企業がお詫びするに至った。

エアロバキバキ事件
証券会社から内定を得ていた大学4年生が、バイクで自宅付近を暴走中に危うくクルマと
接触しそうになり、家族連れのドライバーを土下座させた揚げ句その車のエアロパーツを
“バキバキ”に壊した。これを武勇伝として綴ったブログが2005年9月に話題になって批判が集中し、
大学と内定先に抗議の“電凸”が押し寄せる事態となった。

のまネコ事件
2005年8～9月、掲示板「2ちゃんねる」のキャラクター「モナー」を模した「のまネコ」を
エイベックスグループがヒット曲「恋のマイアヒ」の特典映像に収録していたことを巡る問題。
2ちゃんねるユーザーの多くは当初「モナーがメジャーな存在になった」と好意的に
受け止めていたが、エイベックス側の認識は「モナーなどにインスパイヤされて映像化した
オリジナルキャラクター」で、「モナーの使用を制限する意図はない」との説明が反発を浴びる
要因になった。結局、商標登録は断念したが、エイベックス社員の殺害予告が書き込まれるなど
不穏な対立が続いた。

2005年当時、スマートフォン、Twitter、LINEはまだ影も形もなく、前年に創業したFacebookは
米アイビー・リーグの学生だけに開放されたネットワークだった。急成長を遂げたmixiのその後の低迷と、
ゲーム企業としての復活を誰が想像しえたか。

「炎上」が定着して10年、今日もどこかで何かが燃えている。くれぐれも火の用心を。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/062400008/062400002/?P=1

今年は「ネット炎上」10周年 「きんもーっ☆事件」「のまネコ事件」など炎上

今年は「ネット炎上」10周年　「きんもーっ☆事件」「のまネコ事件」など炎上