コメディアンが大統領に　「おかしな政治を刷新します」　グアテマラ

コメディアン、グアテマラ大統領に　「おかしな政治を刷新します」
2015年10月27日朝刊
　【グアテマラ市＝共同】中米グアテマラの大統領選決選投票は二十五日投開票され、
選管当局の開票結果によると、中道右派、国民集中戦線の党首でコメディアンの
ジミー・モラレス氏（４６）が、中道左派、国民希望党の党首サンドラ・トレス氏（６０）を破り、
当選を決めた。

　モラレス氏は「あなた方の投票によって（大統領としての）信任を受けた」と勝利を宣言。トレス氏は
「国民の選択を尊重しモラレス氏の成功を祈る」と敗北を認めた。選管当局によると、
開票率約９９％での得票率は、モラレス氏が約６７％、トレス氏は約３３％。

◆当選モラレス氏、手腕は未知数

　コメディアンとしてグアテマラの社会や文化を風刺して国民に笑いを与える一方、
「戦略的安全保障」の博士号を持ち、国立大で経済学の講師を務める一面も。
俳優やテレビ番組のプロデューサー、映画監督としても幅広く活躍する。

　政治経験はほとんどなく手腕は未知数だが、大規模な汚職事件でペレスモリナ前大統領が
９月に拘束されたことを受け、政治風土の刷新を切望する国民の間で人気が急上昇した。

　首都グアテマラ市の庶民の家庭に生まれ、芸能界へ。自分の名前を冠した人気のお笑い番組は
１５年以上続き、グアテマラで知らない人はいない。

　「透明性のある政府を目指す」と訴えるが、掲げる政策が漠然としているという批判もある。
　（グアテマラ市・共同）
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201510/CK2015102702000113.html

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