韓国「勃興する中国より歴史を反省しない日本の方がよっぽど危険」

中国の勃興がもたらす危機より、歴史を反省しない日本が「心配の種」と韓国メディア

　中国メディアの環球網は５日、韓国メディアが「日本が国際社会に韓国と中国が接近していると言いふらしている」と日本を批判したと伝えている。

　記事は、韓国メディアの報道として、韓国が朴政権となって以来、中韓が良好な関係を保っているのは、中国と韓国の経済的な結びつきが強まったことや、
李明博（イ・ミョンバク）政権時に希薄化した対中関係を朴大統領が修復したためであると主張。
さらに、中国も韓国も儒教の文化が根付いており、多くの分野で同じ価値観を持つことも理由として挙げている。

　さらに、「日本は国際社会に向けて韓国が中国に傾斜していると吹聴している」としたうえで、「中国傾斜論」は間違いであり、「中国重視論」と称するのが正しいと主張したことを紹介。
また、「日本は国際社会に向けて韓国が中国に傾斜していると吹聴している」背景には「中国との東アジアの主導権争いがある」と主張した。

　また記事は、日本が主張する「中国傾斜論」は日本の罠であり、「中国の勃興がもたらす危機よりも、歴史を反省せずに右傾化を強める日本のほうが心配の種」であると韓国メディアが報じたことを紹介した。

　韓国と中国が近年、政治・経済の両面で関係を深めている。象徴的にもとらえられることには、中国の「抗日戦争勝利７０周年」記念式典に朴槿恵（パク・クネ）大統領が出席したことではないだろうか。
一部報道では、中韓の関係を警戒する米国が、式典への参加に反対したとも伝えられた。また、中韓がＦＴＡに署名したことも記憶に新しい。これらのことからも、中韓が接近している様子が伺える。

　中国と韓国は「領土」と「歴史」において日本と対立しているという共通点を持ち、中国と韓国が歴史問題で日本と共闘する姿勢を見せていることから、
対日外交においても理解しあえている部分があることも、中韓が接近している理由のひとつとして考えられる。（編集担当：村山健二）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

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