【大相撲】白鵬「国籍は別として、自分は大横綱だからいつ一代年寄を貰ってもおかしくない」

　日本相撲協会は２１日、役員会を開き、当面の間、北の湖部屋の名前を残し、力士は同部屋所属として相撲を取ることを認めた。
師匠がいなければ部屋は存続できないための緊急措置で、部屋付きの山響親方（元前頭・巌雄）が師匠代行を務める。

　北の湖は一代年寄のため、北の湖部屋は緊急措置終了後に消滅。部屋には現在、力士１６人をはじめ行司、呼び出し、床山らが所属しており、協会は今後の所属先や部屋の継承などについて検討する。
北の湖部屋消滅後は、現存する一代年寄による部屋は貴乃花部屋のみとなる。

　一方、横綱・白鵬は２１日朝、「昭和の大横綱である北の湖理事長から一代年寄をもらいたかった」と発言した。年寄になるためには日本国籍が必要だが、現状では、モンゴル国籍の白鵬には年寄になる資格がない。

　歴代最多３５回の優勝を誇る白鵬は
「国籍のことはそれとして、（自分が一代年寄を）いつもらってもおかしくない。横綱になって２０回勝ったら（優勝したら）大横綱だから。理事長から一代年寄をもらいたかった。自分で言うのもおかしいけど、同じ大横綱だから」
などと自説を語った。【大矢伸一、岸本悠】

【ことば】一代年寄

　日本相撲協会の「年寄名跡目録」に記載された１０５の名跡の他に、個人一代限りで年寄（親方）として待遇される。
協会に著しい貢献のあった横綱に対してその功績をたたえ、理事会の決定を経て贈られる。
過去に、優勝３２回の大鵬、２４回の北の湖、２２回の貴乃花の３人に贈られ、３１回の千代の富士は辞退し、年寄・九重を継承している。

http://mainichi.jp/sports/news/20151122k0000m050038000c.html