うどんチェーン店「ウエスト」の魅力

アジア溶け合う「ウエスト」　天神のうどん・居酒屋　留学生店員が民族風料理

　外国人スタッフが目につく昨今の飲食店。
福岡市・天神のうどんチェーン店は、東南アジア出身のスタッフが考案した国際色あふれるメニューを独自展開している。
ネパール風カレーといった伝統の味だけでなく、それぞれのお国の味が微妙に溶け合ったオリジナル料理も誕生。
日本人客とのちょっとした異文化交流のきっかけにもなっている。

　この店は、外食チェーン「ウエスト」（福岡）の「うどん屋天神店」。
居酒屋も兼ねており、現在は１２人のスタッフのうち、ベトナム、ネパール、中国出身の留学生８人がアルバイトで働いている。

　同社ではメニューの一部は店長の裁量に任せられており、２年半前に同店長になった百田剛将さん（２９）は、
自炊中の外国人スタッフが「作りすぎたから」と持ち寄るお国料理を味わったり、母国の味の好みを聞いたりしているうちに、
店で出すことを思いついた。

　スタッフの意見を聞き、試作も重ねて生まれたのが「モモタスパイシーチキン」や「トムヤムもつ煮込み」など。
４００円以下の価格帯で、季節などに合わせて常時４、５点をメニューに取り入れている。

　「天神という場所柄、留学生や外国人観光客も多く、古里の味として喜ばれています」と百田さん。
日本人客の「これは君の国でも人気なの？」という問い掛けから会話が始まることもしばしば。
にこやかに応対していたネパール出身のスレスタ・スディープ・クマさん（２８）は「自国のことを知ってもらうのは喜びですし、
私も接客を通じて日本の文化を学べる」。
中国出身の王〓（〓は「おんなへん」に「亭」）さん（２３）は「日本語や日本流の礼儀を身につける練習の場にもなっています」と語る。

　全国の外国人労働者（アルバイトなども含む）は２０１４年１０月現在で約７９万人と過去最多を記録し、福岡県内では
約２万人に上る。
ただ、飲食店のホール業務などは就労ビザの対象外で、人手不足が深刻な飲食業界はアルバイトの留学生頼みなのが現状だ。

続き
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/218356

うどんチェーン店 「ウエスト」の魅力

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