「スケボー専用施設が少なすぎる。もっと増やして！」　横浜でスケボー協会が署名活動

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　スケートボードの普及啓発活動に取り組むNPO法人「横浜スケートボード協会」（横浜市西区）は16日、市内全18区にスケボーができる場所の設置を求める署名活動を始めた。
住民からの騒音などの苦情を受け、県警は禁止場所でのスケボーの取り締まりを強化しているが、市内には専用の施設が4カ所しかない。
東京オリンピックで正式種目となり競技人口が増えるなか、協会は「取り締まりだけでは問題の解決にはならない。身近にもっと専用施設が必要だ」と呼びかけている。【池田直】

国内最大パーク、800人順番待ち

　協会によると、市内には全国最大規模のスケボーパーク「スケボー広場」（港北区）などの専用施設が4カ所しかなく、自宅が遠い愛好家は通いにくい。
その4カ所も愛好家が増えたことで自由に滑りづらくなっており、スケボー広場では多い日で約800人が押し寄せ順番待ちをするという。

　背景には、2016年に五輪の正式種目に決まったことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大もある。学校の休校措置やテレワークの普及により、
密にならずに個人で体を動かせるスケボーの人気が高まったという。

　一般社団法人「日本スケートボード協会」によると、国内のスケボーの競技人口は約3000人だが、基準が明確でない愛好家となると16年時点で約40万人程度に膨れ上がる。
そこから現在は2倍以上に増えたとみている。

　こうした流れを受け、県警が取り締まりを強化したのは20年10月。みなとみらい地区を管轄する戸部署にスケボーに関する苦情が19年に約350件寄せられたことから、
一部の私有地にスケボー目的での立ち入りを禁止する張り紙をし、これに従わなかった場合は30日未満の拘留か1万円未満の科料の罰則がある軽犯罪法違反で検挙できるようにした。
同署はこれまでに15人を書類送検（いずれも不起訴、審判不開始）した。

　みなとみらい地区は、もともとスケボーが盛んな場所だったわけではない。1980年代は山下公園でスケボーに興じる愛好家が多かったが、89年の横浜博覧会後に
パビリオンが撤去されたみなとみらい地区に移った。ところが90年代にみなとみらい地区も本格的に整備が進み、商業施設だけでなくマンションも建ち並ぶようになった。
苦情などの件数も徐々に増えていった。

全文
https://mainichi.jp/articles/20210617/k00/00m/050/027000c

「スケボー専用施設が少なすぎる。もっと増やして！」 横浜でスケボー協会が署名活動

「スケボー専用施設が少なすぎる。もっと増やして！」　横浜でスケボー協会が署名活動