吃音を持っている事で炎上し、消えた芸人「またテレビに出たいなぁ！」 [421685208]

キャプチュード(茸) [US]

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　「怒っていないし、むしろテレビに出られてうれしかった」

2022年7月、吃音（きつおん）があるお笑い芸人へのどっきり企画が放送され、議論を呼んだ。渦中にあった芸人はその後、沈黙。彼はあのとき何を思い、いま何をしているのか、訪ねて取材した。

　チャンス大城に怒られ、慌てたインたけが言葉に詰まる。その様子を、スタジオで見ていた芸人らが笑い、「変なやつや」などの発言もあった。

　放送後、NPO法人「日本吃音協会」（東京都新宿区）が「吃音当事者へのいじめや精神的被害を助長する恐れがある」としてTBSに抗議。SNS上では、抗議への賛同のほか、「過剰反応ではないか」「吃音者は芸人になれないのか」と、抗議に対する批判も上がった。

　その後に沈黙を続けた理由は「吃音のことで議論したくなかった」と明かした。

　インたけは中学生のとき、ラジオ番組にお笑いネタを送る「はがき職人」だった。ネタが初めてラジオで採用されると、自分が認められ、居場所を見つけられたように思えた。

　高校を中退し、音楽が好きだったので、駅で弾き語りをした。言葉は詰まるが、歌はすらすら歌えた。

　バイトでは接客でうまく言葉が出ずミスばかり。同僚から「何言っているかわかんないんだよ」と罵倒されたこともあった。

米国やイギリスなどでは、吃音は発話の多様性の一つとして認知されているという。「国内でも、治すのではなく、吃音の人が吃音を持ったまま参加できるような社会が理想です」と菊池医師は言う。

　インたけはこう話す。
「僕は一切、このしゃべり方で後悔したとかそういうこともない」

インたけはSNSで「またテレビ出たいなぁ！」とつぶやいただけで沈黙を続けた。

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