【野球】五輪にＷ杯…プロ野球界に試練も、頑張るっきゃない！そだね～！！プロ野球情報は各紙で中面に追いやられる

3倍理論 ★

「そだね～」「そだね～」。居酒屋の会話で絶対に出てくるフレーズ。「そだね～、ってどういう意味？」「英語で言うと、アイ・シンク・ソーだね～」。どこまでいっても「そだね～」。

　日本勢の活躍で、連日連夜の大フィーバーとなった平昌オリンピック。ひとたび始まると、五輪というものは、とてつもないパワーをみせるものだ。テレビはもちろん、スポーツ各紙の１面までジャックし続けた。

　プロ野球界ではこの間、キャンプからオープン戦へと突入し、球春本番を迎えていた。当然、その情報は、各紙で中面に追いやられた。大谷のメジャーリーグ、オープン戦デビューも同じ。野球の担当記者には試練のような２週間だった。

　思い起こすのは、１９６４年。東京五輪があったシーズンだ。

　プロ野球では五輪の開催期間とかぶらないよう、日本シリーズが１０月１日からと、早めに設定された。

　そのシリーズに進出したのが、阪神タイガースと南海ホークス。関西の伝統球団同士だった。

　ところが１試合、雨天順延となり、また、３勝３敗と勝負が白熱したため、最終の第７戦が１０日に、もつれこんだ。

この日こそ、五輪の開会式。列島の注目は東京の国立競技場に集まった。おかげで、甲子園球場の観衆は、わずか１万５０００人。南海が３－０で制し、日本一になったことも、ほとんど話題にならなかったという。

　「もともと、五輪ばかりが注目されて、日本シリーズは関西のローカル対決のようにしか見られていなかった。ずいぶん、割を食ったものだ」

　当時、南海の正捕手で主砲だった野村克也氏（サンケイスポーツ専属評論家）が、今でもぼやいている。

　今年は平昌五輪だけでなく、夏（６月～７月）にサッカーのＷ杯がロシアで行われる。五輪をもしのぐ、最大のスポーツイベントだ。

　来年の秋には、ラグビーのＷ杯が日本で開催される。列島は再び沸騰するはずだ。

　そして再来年の夏に、５６年ぶりの東京五輪…。

　プロ野球界に、次から次へと、試練の波が押し寄せる。頑張るっきゃない！　そだね～！！

http://www.sanspo.com/baseball/news/20180301/npb18030111300002-n2.html