【ラジオ】ご当地ラジオも聴けるアプリ　ラジコ（ｒａｄｉｋｏ）で旅気分を [少考さん★]

少考さん ★

ご当地ラジオも聴けるアプリ　ラジコ（ｒａｄｉｋｏ）で旅気分を
https://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2020042602000177.html

2020年4月26日朝刊

スマホやパソコンでラジオ番組を聴けるインターネットのアプリ「radiko(ラジコ)」の利用者数が
最近急増している。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、
外出がままならない日々が続いていることも関係しているようだ。
無料で聴取できるエリア内に加え、有料で全国のご当地ラジオ番組も楽しめる。
せっかくの行楽日和だが、今年は不要不急のお出掛けは難しい。
ならば、せめてラジコで旅気分に浸ってみては-。 (原田晋也)

ラジコの広報担当者によると、在宅勤務や外出自粛が呼び掛けられた三月の月間利用者数は、
約九百十万人と過去最高を記録。二月は約七百五十万人で、前月比で一・二倍となった。

通常、アプリの利用のピークは平日の午前七～九時ごろで、通勤通学に利用している人が多いとみられる。
しかし、三月はこの時間帯の利用が少なくなり、午前十時～午後六時の利用が全体的に伸びた。
担当者は「在宅勤務中の方々にラジコを利用いただいたのでは」と推測している。

ラジコは民放と電通で作った新会社が二〇一〇年にサービスを開始。居住地域の放送は無料で利用可能で、
過去一週間に放送された番組を聴ける「タイムフリー」機能もある。
「プレミアム会員」(月額三百八十五円)になれば、全国のラジオ番組を聴ける「エリアフリー」機能も使える。
現在、全国の民放約百局とNHK、放送大学の番組を聴くことができる

◆やきそばかおるさんのお薦め

全国のラジオ番組に詳しいラジオコラムニストのやきそばかおるさん=写真=が、
ラジコで気軽に楽しめるお薦めのご当地番組を伝授-。
(略）

◆ラジオ苦境「生ワイドに偏りすぎた」
ラジコ好調の影で、ラジオの広告費は約20年で半減するなど、ラジオ局は岐路に立たされている。
新潟県の県域FM局「FM PORT」と愛知のFM局「Radio NEO」(旧InterFM NAGOYA)が
6月末の閉局を相次いで発表したように、経営環境が悪化している局は少なくないようだ。

全国のラジオ事情に詳しい放送作家の石井彰さんは、
最近の状況として「番組と番組の間に流すスポットCMが昨夏の自然災害から減り、
10月の消費税増税で追い打ちがかかって痛めつけられた。
そして、今年2月以降はコロナの影響で局の主催あるいは後援のイベント、コンサートなどが軒並み中止となった」と明かす。

各局の番組編成の問題点にも触れ、「生ワイド番組に偏りすぎた」と指摘する。
昭和30年代ごろは、手間暇かけたラジオドラマなどが多く放送されていたが、次第に生ワイドが主流に。
その結果、コロナ禍のような緊急事態に直面すると、再放送でしのぐことができなくなる。
「ラジオドラマや音楽番組など、再放送に耐えられる番組をつくることが求められるのではないか」と話す。

さらには「プロ野球に頼りすぎている」とも。スポンサーが集まりやすく、いまだ“ドル箱番組”というが、
今季は開幕が見通せず、中継のめども立たない。これが局の経営をさらに圧迫しているという。
「新潟や愛知の局に限らず、経営的に体力が弱いところから閉局していくかも」と予想する。

ラジオは「ジャーナリズムとして真実を伝えるとともに、時代の経過に耐えられるものを出し続けていってほしい」と
期待を込めながら、「ラジオの原点に立ち返って、『いい言葉』を届けてほしい」とエールを送る。 (山岸利行)

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