【大学駅伝】女子長距離戦線の主役は？名城大勢が上位席巻大東大・鈴木が1万mトップ [征夷大将軍★]

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昨年、大学女子駅伝のタイトルを総なめにした名城大。10月の全日本大学女子駅伝、そして年末の富士山女子駅伝の2冠を獲得し、まさに「女王の座」に君臨した。

　2020年シーズンもその勢いは続くのか、それとも大東大や立命大など有力校の反撃はあるのか!?　今季の女子学生長距離界を賑わす選手たちを5000m、10000mのランキングでチェックしていこう。

●5000mは名城大勢がズラリ
　5000mは女王・名城大の選手たちが名を連ねる。自己ベストトップは15分26秒76（18年）の高松智美ムセンビ（3年）。中学時代からトップをひた走り、日本陸連ダイヤモンドアスリートにも選出された逸材だ。大学1年時には1500mで日本選手権優勝。昨年は5000mでアジア選手権、ユニバーシアードなど国際大会を経験した。チャレンジの年を位置づけて海外遠征なども敢行。トラックではインパクトを残せていないが、全日本では2区区間賞と優勝に貢献した。

　15分29秒30で自己ベスト2位、昨年の学生ランキングではトップなのが高松と同期の和田有菜。長野東高時代から世代トップクラスで、3000m8分台には届かなかったが、全国高校駅伝1区区間賞などロード・トラックともに勝負強さを発揮するランナーだ。昨年は日本学生個人選手権1500m優勝、ユニバーシアード5000m4位、日本インカレでは1500m4位、5000m3位、国体5000m3位とトラックで安定した走りを披露。富士山女子駅伝では、脚に不安を抱えながら7区を務め、冷たい雨のなか山を駆け上がり優勝に貢献した。

　さらに15分33秒10で加世田梨花（4年）。千葉・成田高出身で、長い距離を得意とし、小柄ながら強気の姿勢で攻める走りが魅力だ。昨年はユニバーシアードのハーフマラソンで2位、日本インカレ10000m3位。駅伝では全日本5区、富士山5区といずれも区間賞を獲得した。

●大東大・鈴木が学生歴代2位31分37秒88
　昨年、10000mで学生歴代2位となる31分37秒88をマークしたのが大東大の鈴木優花（3年）。ユニバーシアード・ハーフマラソン金メダル、全日本3区区間賞と活躍した。中学時代はバスケットボール部で駆り出されて長距離に出場。秋田・大曲高時代は疲労骨折などもあって全国的に知られる存在ではなかった。大東大進学後、全日本、富士山の両駅伝で区間賞と一気にブレイクスルー。今後の飛躍が期待される一人だ。

　同じ大東大で注目したいのが2年目の吉村玲美。昨年は3000m障害で日本選手権優勝、U20日本記録（9分49秒30）と破竹の勢いで、招待枠でドーハ世界選手権にも出場した。1500m4分18秒40、5000m15分52秒50だが、駅伝でも全日本1区5位、富士山2区3位と堅実な走りを見せる。

　トラックのランキングでは名城大と大東大による2強の様相を呈す。立命大、松山大、城西大、日体大らがどこまで食い下がるか。

【学生女子5000m大学記録トップ10】
※大学入学後のベスト
15.26.76　高松智美ムセンビ（名城大3）18年
15.29.30　和田有菜（名城大3）19年
15.33.10　加世田梨花（名城大4）19年
15.37.71　鈴木優花（大東大3）18年
15.44.76　小松成美（名城大2）19年
15.44.90　福嶋摩耶（城西大2）19年
15.52.50　吉村玲美（大東大2）19年
15.56.11　工藤杏華（日体大4）18年
15.57.21　山本有真（名城大2）19年
15.58.10　荒井優奈（名城大2）19年

【学生女子10000m大学記録トップ10】
※大学入学後のベスト、院生を除く
31.37.88　鈴木優花（大東大3）19年
32.29.92　加世田梨花（名城大4）19年
32.58.50　河内彩衣琉（松山大3）18年
33.00.53　小林成美（名城大2）19年
33.05.48　田川友貴（松山大）18年
33.15.51　吉薗　栞（立命大3）18年
33.21.74　一瀬美結（日体大3）18年
33.24.52　秋山祐妃（大東大4）18年
33.34.52　荒井優奈（名城大2）19年
33.45.19　長浜夕海香（大阪芸大4）19年

ヤフートピックス(配信元は月間陸上競技)　2020.5.6
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200506-00010000-getsuriku-spo

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