優勝の山梨学院・長谷川監督、青森山田封じの“秘策”は「藤原くんはボールタッチ不参加に」起点センターバックにマンマーク [砂漠のマスカレード★]

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◆第９９回全国高校サッカー選手権▽決勝　青森山田２（２ＰＫ４）２山梨学院（１１日、埼玉スタジアム２００２）

　山梨学院が０９年度大会以来、１１年ぶり２度目の制覇を成し遂げた。粘り強い戦いで優勝に導いた長谷川大監督が、決勝戦での“作戦”について説明した。

　今大会の山梨学院は、１―０の試合が３度、ＰＫ戦での勝利が決勝を含めて３度だった。対する青森山田は、９日の準決勝・矢板中央戦の５―０など、複数得点を重ねて決勝に進んでいた。勝ち上がり方は対照的な両チーム。長谷川監督は「１０回戦って１、２回勝てればいいという相手。その１回が今日、来るようにどう戦うか準備して臨んだ」と振り返った。

　指揮官が着目したのは、青森山田の来季Ｊ１浦和内定のＤＦ藤原優大だった。「（青森）山田の出発点はセンターバックの藤原くんかなと。マンマークをつけることを考えた。あまり思いつかないんじゃないかと思った」と、ビルドアップのスタートで、攻守の起点を封じた。

　その案のヒントは、神奈川大を指揮していたときの試合にあったという。「早稲田大と戦ったときに、ビルドアッパーがいた。サイドチェンジやらビルドアップやら声掛けが本当に素晴らしくて、そこをどう抑えようかと考えた作戦がこれだった。これが今回出せるんじゃないかなと。藤原くんはゲーム中のボールタッチは不参加。全くボールに触らせないことにしようと思った」

　その読み通り、藤原は「どうすればいいのか頭が回らなくて…」と苦戦。山梨学院が流れを引き寄せると、前半１２分に先制した。一度は逆転されたが、再び追いつき、延長戦へとつないだ。青森山田の総シュート数２４は、山梨学院の７の３倍以上。その相手の圧倒的な攻撃力を抑え、ＰＫ戦の末に勝利をつかんだ。

1/11(月) 20:13
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