【MLB】レッドソックス・沢村拓一２／３回１失点デビューに収穫 MAX156キロ [砂漠のマスカレード★]

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◆オープン戦　レッドソックス８－２レイズ（１２日・ジェットブルーパーク）

　レッドソックスの沢村拓一投手（３２）が１２日（日本時間１３日）、フロリダ州フォートマイヤーズでのレイズ戦でオープン戦デビュー。０―２で迎えた５回から２番手で救援し、２／３回を投げて１安打１失点３与四球１奪三振。予定の１回を投げきれなかったが、収穫の多いオープン戦初登板となった。

　課題も手応えも、全てが収穫だった。「いい緊張感があった。神経質になり過ぎたが、怪我なく終われてホッとしている。ボール自体、途中まで悪くなかったが、後続を打ち取れなかったことは、反省している」

　背番号「１９」を付けた新人右腕がベールを脱いだ。先頭のウォールズを右飛、続くオドムをスプリットで三振斬り。順調に２死を奪ったが、マストロブロニの左越二塁打を境に制球が乱れる。３連続四球で押し出しの１点を献上。２／３回で降板した。

　「自分の中で、こうしなきゃいけないという課題が、もう目に見えて分かった」

　試合後は冷静に分析した。まずは、フォームの問題。メジャーの硬いマウンドで、上半身の動きに誤差が生じていた。「全体的に上半身が突っ込む感じ。それで自分の感覚より少し腕が遅れている」。続いて、ストライクゾーンの違い。この日２６球中ストライクは１１球。「ここがボール、ストライクという特徴を捉えきれていない」と反省した。更に、パワーの差。「打ち取ったかなという当たりでもフェンスまで行ったので、ちょっと驚きはありました。もっと高低を使わないといけない」。本拠地フェンウェイ・パークを再現した左翼の壁、グリーンモンスターを直撃した二塁打。スプリットで２ストライクと追い込んだ後の３球目。差し込んだはずの直球がフェンス直撃打となり、認識を新たにした。

　確かな手応えもあった。直球は最速９７マイル（１５６キロ）をマーク。９４マイル（１５１キロ）をマークした高速スプリットに、ラジオの実況アナウンサーは「ナスティ！（えげつない）」と叫んだ。コーラ監督が、同胞プエルトリコ出身の横浜ＤｅＮＡ・ソト外野手（３２）に頼んで動画を集める程、惚れ込んだ和製右腕。球団が信じた才能の片鱗はみせた。

　「今は準備段階で結果は関係ない。球自体は良かった。スプリットは激しくシンカーのように落下する。打者には手強いボールだ。継続して作り上げていって欲しい」と指揮官。次回登板は中２日で１５日（同１６日）のレイズ戦。開幕まで２０日。課題がクリアになった分、調整は更に進む。（一村順子）

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3/13(土) 7:56
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