【東京六大学準硬式野球】法大が勝ち点５の完全Ｖ　５季ぶり４８度目の優勝 [征夷大将軍★]

征夷大将軍 ★

スポーツ報知2021年5月16日 16時53分
https://hochi.news/articles/20210516-OHT1T51142.html

◆報知新聞社後援　東京六大学準硬式野球春季リーグ戦　法大１９―１東大＝７回コールド（１６日・早大東伏見）

　優勝の喜びを心の底から感じていた。７回。法大の主将・堀江悠介（４年＝健大高崎）は試合を締めたマウンドの右腕・初芝航太（４年＝法政二）のもとへ真っ先に駆け寄ると、右人さし指を天に突き上げてナンバー１ポーズをつくった。１８年春以来、中止となった昨春を除き５季ぶりのＶ。「主将になった以上は優勝したかったですから」。前回は現４年生の入学直後だったが、今回は自らがけん引して頂点をつかんだ。平成以降、５季以上も優勝から遠ざかったことはなし。その間、優勝回数も早大（４９回）に抜かれた。本間隆洋監督は「長かったですね。ここを逃すと優勝を知らない代ができてしまいますから」と一息ついた。

　甲子園常連校出身者が多いチームにあって、内野手の堀江もその一人。自身は聖地でのプレー経験はないものの、１年秋からメンバー入りするなど実力は十分。大学でも２年春からレギュラーをつかんだが、今季は８試合出場にとどまりスタメンから外れることも多かった。準硬式野球では、監督が仕事のためにフルタイムでチームを見ることが難しく、主将を中心にした学生が練習メニュー、メンバーを決めることが多い。堀江は故障しているわけではなく、手を挙げれば試合に出ることもできたが、あえてしなかった。「打撃の調子もよくありませんでしたし、主将だから出るというのはイヤでした」と一歩退いて勝利に徹した。勝ち点４をかけた明大２回戦では２―２の７回、無死一、二塁の好機に代打で出て投前へ送りバント。古屋一輝（３年＝健大高崎）の勝ち越し打につなげた。「腐らず、地味な仕事をしてチームをまとめてくれました」と本間監督も主将の献身的なプレーにただ感謝した。

　「調子のいい選手を出すのが持論」という通り、実力主義でメンバーを選出。「練習で打球を飛ばしていた」。入学直後の関宮楓馬（１年＝静岡）を６戦目となった立大１回戦で代打起用。２回戦からは５番・左翼を任せ、明大１回戦からは故障で戦列を離れた堀尾浩誠（３年＝報徳学園）に代わり４番を託した。２年時の１９年夏、５番・左翼で甲子園を経験しているルーキーは期待に応えるかのように３安打１打点。この日の東大２回戦でも先制打を含め３安打４打点で勝利に貢献した。「１年生とはいえ試合に使ってもらっていますし、先輩たちも思い切っていけと言ってくれるので、力を抜いてできています」と笑みを浮かべた。

　勝ち点５の完全Ｖを決めても、選手の喜びは控えめだった。目標はあくまでも日本一。優勝したことで６月に行われる全日本選手権（８月・岡山）の関東地区予選出場が決定。１勝すれば全日本へコマを進める。「春はまだ終わっていません。全日本を決めてから胴上げして喜びます。そこまで気持ちを切らさず、まずは体調管理からです」と堀江。引き締めた表情に覚悟がのぞいた。

【東京六大学準硬式野球】法大が勝ち点５の完全Ｖ ５季ぶり４８度目の優勝 [征夷大将軍★]

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