「タメ口キャラ」フワちゃんに賛否両論も…テレビで引っ張りだこの理由とは〈dot.〉 [愛の戦士★]

愛の戦士 ★

AERAdot.1/26(水) 11:30

　人気YouTuberでタレント・フワちゃんの勢いに陰りが見ない。テレビに引っ張りだこの状況が続いている。

　エム・データが昨年12月に発表した「2021年テレビ番組出演ランキング」で、20年の358回から昨年は521回に急増。男女総合ランキングでも7位に輝いた。お笑い芸人としては花が開かず、YouTuberで若者を中心に人気を集めるようになり、19年にテレビ番組のバラエティー番組に進出。自撮り棒で写真を撮ったり、年上のタレントにもタメ口で話しかける強烈な個性でブレークしたが、「このキャラクターは長続きしない」と活躍に懐疑的な見方が少なくなかった。ところがその後も様々な番組に出演し、20年末の「ユーキャン新語・流行語大賞」で自身の名がトップ10入り。昨年もテレビで見ない日はないほどの人気ぶりだ。

「芸人として成功できず、YouTuberからテレビに『逆輸入』で成功した珍しいタイプです。フワちゃんは自由奔放な振る舞いのイメージがありますが、空気を読むのがすごくうまい。目上の先輩に対して不快に感じないギリギリのところでタメ口を止めるし、停滞している空気を破ってほしいところで個性を発揮する。カメラが回っていないところではしっかりしていますしね。芸人だったキャリアもテレビで活躍する上で大きな要素になっていると思います。人気YouTuberという肩書だけだったら、テレビの世界では通用しないですよ。その番組の雰囲気に応じてトークができるし失敗談を話せる。今後もバラエティー番組で重宝されると思います」（テレビ関係者）

　1月19日に放送されたテレビ東京系トークバラエティー番組「あちこちオードリー」にゲストで出演した際は、親交の深いMCのお笑いコンビ・オードリーに失敗談を語っている。出演者へ楽屋挨拶をするときに言及し、「2020年までだったら、『おはようございます！フワちゃんって言います！お願いしますねー！』みたいな、あらかじめこんな感じですよっていうのをまず説明書を渡してから行く」と明かした上で、21年に歌手の小柳ルミ子と共演した時に「もう流行語も取ってる、知ってるっしょ」と挨拶に行かなかったという。すると本番で小柳に「ルミ子！」とハイテンションで絡みに行ったところ、小柳さんは「あんた！何その口の利き方は！」と怒られたという。

　このエピソードが放送されると、ネット上では「小柳さんが空気が読めないのではなく、それが普通。先輩にタメ口で行く方が普通に良くない、そんな空気は読む必要はない、まずコミュニケーションとってからタメ口出来るか考えよう（原文ママ）」、「他の芸能人が怒らないのがおかしいと思う。それを寛大に受け止めてるつもりかもしれないけど、間違っている事を指摘できない情けない大人に見えてしまう（原文ママ）」などフワちゃんに批判的なコメントが殺到した。

「この失敗談を聞いた時、フワちゃんがてんぐにならずに反省しているんだなと感じましたが、視聴者の感覚はまた違ってくる。本人も万人に好かれるという認識はないでしょう。テレビでいつまで呼んでもらえるかもわからないし、いろいろ考えている。コロナがなければ米国に語学留学することも考えていたと話していますし、芸能界に固執していないと思います」（スポーツ紙記者）

　視聴者からは好き嫌いが分かれるタレントだが、まだまだ快進撃は続きそうだ。（矢島龍）

https://news.yahoo.co.jp/articles/f798eaaa1293fa2a00ffb1f9ecc565ecf70a8845