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【氷川教授の「アニメに歴史あり」】第43回 追悼:偉大なる先輩、池田憲章さん [朝一から閉店までφ★]

1 :朝一から閉店までφ ★:2022/12/16(金) 19:14:41.30 ID:/Xc+/HzW9.net
2022年12月16日 19:00
 

https://eiga.k-img.com/images/anime/news/117563/photo/87903b124d7d626b/640.jpg

池田憲章さんが亡くなった。その訃報は12月10日、日本SF作家クラブからアナウンスされた。「かねてから入院加療中であった池田憲章会員が、去る10月17日、お亡くなりになりました。享年67歳。心よりご冥福をお祈りいたします」(メールからの引用)。訃報のタイミングがズレているのはご遺族が49日を待って連絡されたためである。
 氷川は同人「怪獸倶楽部」の後輩でもあるし、単行本「アニメ大好き! ヤマトからガンダムへ 池田憲章/編」(1982年11月1日発行/徳間書店)と共著もある。「宇宙戦艦ヤマト」関連のパートは氷川が中谷達也名義で執筆したが、当時まだ珍しかった評論本として、いまでも時々話題に出ることがあって、大事な財産のひとつである。
 訃報が届いたとき、あらためてその若さと、失われてしまった知識の宝庫に愕然とした。いったん話し出すと止まらない機関銃トーク、人間データベースのごときエネルギッシュな語り口は、もう聞けないのか。ギッシリと脳内に詰めこんだ情報が連鎖反応を起こし、この話とこの話はこう繋がっていると、アクロバットのようなジャンプが快感だった。湯水のようにわき出てくる言葉の連打は、とてもマネできるものではなかった。
 だいぶ前から車椅子でイベント出演されていたし、入院されているとの情報もあったので、予感はあったが、いざ現実となると激しい動揺に見舞われる。池田さんの功績は追っていろんな方が語られると思うので、今回はその動揺の理由に絞って書くことにする。
 われわれは日常、太陽からさまざまなエネルギーを受けている。その太陽の喪失に等しい出来事なのである。池田憲章さんという太陽が、1970年代前半から(子ども向けと見下されて)まだまだ痩せていた大地を照らした結果、特撮やアニメに前例のない価値が生まれた。自分はそう認識している。
池田さんの熱い言葉は伝染力がある。人の心を鼓舞し、活性化するパワーにみなぎっている。高校生だった自分もおおいに触発され、及ばずながらも文章を書くことをスタートした。時に直接笑われたりもしながら、池田さんに認められる日がいつか来るといいなと思い続けた。実際に褒めてもらったのは1回か2回だけど、それで充分だ。
 こうしていろんな人から発見された価値が積み重なり、編み目のように結び合わされ、やがて層をなしていく時代があった。大地も豊かとなって、新たな作品が芽吹く。毎シーズン、芳醇な作物が収穫できるようになった現在、その大地や畑は誰かの努力で成立したことも、忘れられているだろう。しかし「ものづくり」である以上、価値創出と価値の伝搬があってこそであり、その認識が欠落すれば大地は循環するエネルギーも減衰し、また痩せていくはずなのだ。
 大地の安定へと向かう過程では、特に「言葉にする」ことが重要だった。なぜならばひとくちに「共感」と言っても、本当に共有できているかは実に怪しい。ロジックによる言語でロックしなければ、共感はエネルギーに転換できない。SNSの短い言葉では、エネルギーに高めることに困難がある。いったん圧縮し、コンテクストに伸張していく目的で、論理に支えられた長文が必要とされる。池田憲章さんのあの熱い語り口の文章が果たした役割は、そうした原理のものだ。初期段階でドライブをかけた点で、池田エネルギーの影響力は計り知れないものがあった。
 池田憲章さんの作品紹介文は、しばしば「実際の作品よりも面白い」と、よく言われた。いまの世相からすると、それを暑苦しいと思ったり、盛りすぎだと拒絶感をいだいたりするかもしれない。
 だが氷川は思い出すのだ。その熱気が必須だった時代を。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://anime.eiga.com/news/column/hikawa_rekishi/117563/

氷川教授の「アニメに歴史あり」 [筆者紹介]
氷川 竜介
(ヒカワ リュウスケ) 1958年生まれ。アニメ・特撮研究家、明治大学大学院特任教授。アニメ専門月刊誌創刊前年にデビューして41年。
東京工業大学を卒業後、電機系メーカーで通信装置のエンジニアを経て文筆専業に。メディア芸術祭、毎日映画コンクールなどのアニメーション部門で審査委員を歴任。

2 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 19:20:30.77 ID:/oLw0okh0.net
初代オタク世代がいよいよ逝く世代か

3 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 19:25:52.06 ID:grDAt2A80.net
氷川?池田?

あ、そうか!

4 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 19:32:11.47 ID:32xdr9v90.net
池田貴族と大貫憲章を足して2で割ったような名前だな

5 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 19:39:54.70 ID:2gL9sp7K0.net
「ヤマトからガンダムへ」
いま書棚見たらあったわw

6 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 19:58:04.10 ID:VwKVlcdD0.net
憲章さんは自分が知る限り世界一机の上が汚いというか色々積み上げてる人だったなあ

7 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 20:04:27.32 ID:O92G2wdT0.net
下が氷川きよしのスレでややこしいな

8 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 20:14:21.36 ID:iaIngI9q0.net
アニメックのSFヒーロー列伝読んでた

9 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 20:18:04.86 ID:P+L/7eFZ0.net
30分一本勝負ってラジオ?で母をたずねて三千里とホルスの大冒険の脚本家について語ってたの覚えてる
高畑勲じゃなくて脚本家にスポット当ててたのが物珍しくて

10 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 20:35:41.71 ID:Gas7gvrn0.net
駒沢大学SF研の偉大なる先輩よ永遠に

11 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 20:41:50.06 .net
特撮連載読みたくてアニメックかったわ

そしてのーてんきに汚染された

12 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 20:42:34.13 ID:SHbYNjVS0.net
おおぬきけんしょーかと思った

13 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 20:46:55.18 ID:98G/8B7l0.net
ハイパー・ジェリル
光る宇宙

14 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 20:48:47.63 ID:BjDqNKe20.net
ゴジラ本でとんでもないミスがあったがアマゾンレビューで誰も指摘しないのが不思議だった。

1984年に本多猪四郎監督にインタビューして、そのときにチェルノブイリ原発事故についても語ってもらったと回想していた。
ゴジラ公開から30年と書いてて単純なケアレスミスではない。
他にもメカゴジラの逆襲の脚本家がタッチの脚本も書いたとか(それ高星由美子で高山由紀子とは別人)、
石森章太郎の改名時期のこととか、校閲が仕事してない本だった。

自分が気づかない箇所で他にも堂々とデタラメが書かれてないか怖くなったわ。

15 :名無しさん@恐縮です:2022/12/16(金) 22:20:16.38 ID:qm8UNU0I0.net
逆に、買ったけど微妙だったわ2022も聞いてみたい
https://zaser.hatenboer.org/wJ10L/77435608.htm

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