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バブル崩壊が日本人に残した最も深い傷は「国家主権を金で買い戻す」という国家戦略が消えた失望感である

1 : :2018/03/21(水) 16:47:35.36 0.net
バブル経済とその瓦解が日本人の心根にどういう影響を与えたのかについての学術的な分析があるかどうか私は詳らかにしない。
だが、その経験が日本人の心の深いところで「純良なもの」「無垢なもの」を損なったということは直感的にわかる。
相当数の日本人がその数年の間におそらく生涯で最も陽気で蕩尽的な日々を送った。
それが勤労によってではなく、一日何本かの電話のやりとりだけで手に入ったという事実は想像以上に深い傷を人に残したと私は思う。
一つには、「額に汗して働き、真面目に生きていると、そのうちいいことがある」という素朴な条理に対する信頼が傷つけられたからである。
紙くずを高値で売り抜けた人間がこの時代で最もクレバーな人間だと見なされたからである。
しかし、バブルの崩壊はもう一つ、勤労への信頼の喪失よりももっと深く、致命的な傷を日本人に残した。
そんなことを言う人を私は自分の他に知らないけれど、それは「国家主権を金で買い戻す」という国家戦略が不可能になったということである。
わかりにくい話なので、これをご理解頂くためには少し説明をさせて頂きたい。

(中略)

バブルの崩壊は日本人にさまざまな傷を残したけれど、誰も口にしない最も深い傷は「国家主権を金で買い戻す」という一場の夢がかき消えた失望がもたらしたものだったと私は思う。
アメリカからの政治的独立を「金で買い取る」というのは、表向きは「対米追従」姿勢を貫いたまま、事実上の「対米自立」を果たすという点では伝統的な国家戦略と背馳するものではなかった。
だが、国家主権を「懇願して下賜される」のと「札びらで頬を叩いて買い戻す」のでは、こちらの気分に天地ほどの開きがある。
これは日本人がおそらく世界で初めて思いついたオリジナルでトリッキーなアイディアだった。
そんなことを言う人を私は自分以外に知らないが、バブル期の国民的熱狂のうちの一部は間違いなくこの「有史以来一つの前例もないアイディを日本人が自力で思いついた」ことのもたらす高揚感だったと私は思っている。
そう考えると、バブル崩壊後の「失われた二十年」という言葉に込められた深い脱力感が理解できる。
それは単に金がなくなった、貧しくなったという話ではない。
戦後半世紀日本人が信じてきた「額に汗して、真面目に働くことで少しずつ暮らし向きがよくなり、世の中が明るくなり、国富が増大し、
ついにはアメリカから国家主権を回復して、晴れて主権国家に立ち戻る」という個人と集団を一つに結びつける「シンプルな物語」が失効したということを意味したからである。

http://blog.tatsuru.com/2018/03/07_0637.php

2 :名無し募集中。。。:2018/03/21(水) 16:59:45.33 0.net
中電さんって精神科通ってる?

3 : :2018/03/21(水) 17:20:12.85 0.net
バブル期の高揚感って単に金が儲かるってだけじゃなくて、新しいパワーバランスが生まれるという高揚感だったんだな

4 : :2018/03/21(水) 17:23:22.54 0.net
人間が「落ち目」になるのは、単に金がないとか、健康状態が悪いというような理由からではない。
これからどう生きれば分からなくなった時に、人間は毒性の強い脱力感に囚われる。
日本人はバブル崩壊時点で、戦後60年奉じて来た国家目標である「対米自立」のための手立てを見失った。
またもとの卑屈で展望の見えない対米従属路線に戻るか、何の手持ちのカードもないまま対米自立路線を突っ走るか。
選択肢はそれしかなかった。

5 :名無し募集中。。。:2018/03/21(水) 17:29:33.81 0.net
なんで質問に答えず独り言言ってるの?

6 :名無し募集中。。。:2018/03/21(水) 17:39:07.56 0.net
ブラックレインで高倉健が日本の再興を自慢してたけどあっさりそれらは崩れ去って貯金取り崩しながらアメリカの犬をニコニコやってる切なさ

7 : :2018/03/21(水) 17:40:12.89 0.net
経済戦争じゃなくて、本当の戦争だったんだな

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